カーボンニュートラル・SDGsを実現するには、循環というワードは非常に重要です。例えば、携帯電話などの電子機器には、リチウムや白金、希土類などの金属元素が使用されています。これらはレアメタルと呼ばれ非常に貴重な資源ですが、使用済製品のほとんどはゴミとして投棄されリサイクルに回っていません。このような廃棄物の増加は深刻な環境負荷だけでなく、エネルギーの過剰消費をも引き起こします。すなわち、廃棄物をリサイクルし再資源化する「資源循環」、環境汚染物質を削減し環境を保全する「環境循環」、熱-光-電エネルギーを効率的に変換する「エネルギー循環」の全てを満たす化学プロセスの変革が世界的に必要不可欠です。
塚原研究室では、有機と無機を分子レベルで組み合わせる物質合成や微細加工などのナノテクノロジーを用いて、配列・構造・界面・空間などを巧みに制御した有機-無機ハイブリッド材料及びデバイスを創出すると共に、有機-無機ハイブリッド特有のユニークな機能や性質を駆使して、資源・環境・エネルギー循環を可能とする革新的な化学プロセスを構築することに挑んでいます。我々はこれを”Smartマテリアル・Smartデバイス”と呼んでおり、以下の3つの戦略を有機的に連携させています。
【環境負荷低減】放射性廃棄物・環境汚染物質・二酸化炭素などによる環境負荷を低減するための化学分析デバイスや化学センサー開発及びそれらを利用した材料合成技術。
【再資源化】原子力資源、海洋資源、レアメタル資源を高度に分離回収リサイクルし、再資源化する技術。
【エネルギー変換】ナノ領域特有の光特性や熱特性を利用した、熱光電変換デバイスや海水淡水化技術。
分析化学、溶液化学、高分子化学、核・放射化学を基盤としますが、半導体加工、流体制御、高感度計測などの物理系・機械系分野や、医療応用などの生物系分野とも関係する複合的な研究を行う研究室です。研究分野を問わず歓迎しますし、適切な研究テーマ設定を致します。
Keywords: 資源循環・エネルギー変換材料,Lab-on-a-Chip, 環境科学,分析化学, 放射化学, 核燃料サイクル,放射性廃棄物処理処分
NEWS新着情報
- 2021年10月1日
- Pengくん、Duくん、設楽くんが加わりました。
- 2021年9月8日
- Aileenさん、Zhangさん、Pengくん、武藤くんが日本原子力学会で発表を行いました。
- 2021年4月5日
- 鹿さん、成瀬くん、張くん、米倉さんが加わりました。
- 2021年3月26日
- 金さん、改正さん、三嶋さん、山崎くん、荒木くんが修了しました。
- 2021年1月6日
- 許さんが研究生として配属されました。
- 2020年10月6日
- 佐藤くんが(B4)が加わりました。
- 2020年9月25日
- Wanくんが修了しました。
- 2020年4月3日
- 武藤くん、Tommy、山崎くん(B4)、荒木くん(B4)が加わりました。
- 2020年4月1日
- 井戸田先生が着任しました。
- 2020年3月26日
- 黒瀬くん、孫さんが修了しました。