開催日時: 2025年3月17日(月)13:15〜16:00
開催方法: 東京科学大学ゼロカーボンエネルギー研究所 北2号館6階会議室(及びZoom)
参加費:無料
参加申込〆切:3月14日(金)18:00
参加申込: こちらをクリックしてお申し込みください
【開催趣旨】
第7次エネルギー基本計画(原案)にも明記された通り、GX実現に向けて、次世代炉開発や核燃料サイクル確立に資する革新的な原子力技術の創出が必要不可欠となっており、核燃料物質を用いた基礎・基盤研究及び人材育成の推進が強く期待されています。しかし、その期待とは裏腹に、核燃料関連施設を有する大学等の多くでは、設置から50年以上を経過し、施設や設備の老朽化及び教職員の退職に伴って、研究・人材育成機能の衰退だけでなく安全管理体制の脆弱化が急速に進行しています。大学等の核燃料物質ガバナンスや核セキュリティが脅かされるリスクが顕在化した状況にあると言え、これら核燃料物質に係る問題の解決は喫緊の課題です。核燃料物質管理に係るリスクを回避すると共に、研究教育基盤を強化するためには、核燃料物質の管理に資する体制整備が急務であり、体系的な人材育成プログラムの構築が不可欠です。
東京科学大学では、文部科学省・国際原子力人材育成イニシアティブ事業の一環として「核燃料物質管理人材育成プラットフォームの構築(Nuclear Safety Management Platform (NuSAM)」を実施しています。本セミナーでは、核燃料物質・廃棄物の保管管理の現状や、これら物質の分離分析及び処理処分に関する最新の研究開発・人材育成動向等について関係機関からご講演頂き、核物質管理に係る現状と課題及び今後の展望について議論を行います。
【プログラム】
13時15分〜13時30分
開会の辞・趣旨説明: 塚原剛彦(東京科学大学ゼロカーボンエネルギー研究所・教授)
13時30分〜14時10分
講演1:「ホットラボにて発生する研究由来放射性廃棄物の処理に関する研究」
渡部 創 先生(日本原子力研究開発機構核燃料サイクル工学研究所・研究主幹)
14時10分〜14時50分
講演2:「核燃料物質のX線分析とその実験技術」
吉井 裕 先生(量子科学技術研究開発機構 放射線医学研究所・上席研究員)
(休憩14時50分〜15時00分)
15時00分〜15時40分
講演3:「京大複合研における研究と核燃管理の状況」
山村 朝雄 先生(京都大学複合原子力科学研究所・教授)
15時40分〜16時00分
総合討論・閉会の辞
お問い合わせ:
東京科学大学ゼロカーボンエネルギー研究所・教授 塚原剛彦
nusam@zc.iir.isct.ac.jp